外貨建て表示取引の消費税の課税標準
外貨建ての取引に係る売上金額その他の収入金額につき、円換算して計上すべき金額によるものとされています。
原則として、事業者がその資産の譲渡等を行った日の電信売買相場の仲値(TTM)によることとなりますが、継続適用を条件にその日の電信買相場(TTB)によることもできます。
また、外貨建て取引について先物外国為替契約があって、その計上日までに本邦通貨の額が確定している場合には、その本邦通貨の額をもって円換算額とする事ができます。
なお、その先物外国為替契約を個々の取引ごとでなく包括的に締結している場合で、合理的な基準によりその予約値を個々の取引に振当てている場合にも、先物取引により確定しているものとして取扱われます。
TTMとは、銀行が外国為替取引をする際に、顧客に対して基準として用いるレートのことで、一般的に公開されているレートです。
ただし、TTMは10万ドル未満の外国為替取引に使われるレートで、10万ドル以上の取引の際は個別に値決めされます。
TTBとは、銀行が顧客に対して、外貨を買い取る(外貨を円にする)際に用いられる為替レートです。